夏休みの思い出
---スポーツ観戦三昧でした---


入院生活というのは、それは退屈なものである。というのは愚かな人間の浅はかな考えである。読書が出来る、テレビが見れる。場合によっては、物を書いたり、何かを作ったりも出来る。なにしろ、仕事、食事、掃除に代表される日常のしがらみを捨てられるのである。こんなチャンスは滅多にないではないか。


つうわけで自分は、東京の家族の心配をよそに、読書三昧オリンピック観戦三昧であった。そうはいっても首や胸の(打撲の)痛みと格闘しながらなのでそんなにいうほど悠々自適ではないことも誤解を解くために付け加えておく。本読んでると疲れて眠ってしまうのである。なかなか普段通りのテンポで読むことが出来ずに悔しかった。


読んだ本は日記で書いたから省略するとして、テレビはなんと言ってもオリンピックと高校野球である。オリンピックは言わずもがなであるが、高校野球は山梨県代表の東海大甲府をやはり応援していたのだが、なんと準決勝まで進出して、これはなんだかうれしかった。多くの人が1Fロビーで観戦していて、立ち見が出るほど。そういう地元意識みたいな感覚は、都会育ちの自分にはないので、正直うらやましいと思う。駒大苫小牧vs済美の決勝は済美の完全アウェー状態で可哀想だったけどやはり駒大苫小牧応援。やはり北海道に初優勝させてあげたいと思ってしまうのが人情でしょう。
そんな感じでスポーツ観戦を堪能。うむ、入院も悪くない。


という、大変無責任な発言をしたものの、やはり一刻も早く東京に帰らないとみんなが心配するし、やはり自分も愚かで浅はかな人間であり、読書という行為、テレビを観るという行為自体にに飽き飽きしてきたので、帰れる日を待ちわびていたのである。医者先生の「転院先さえ分かれば自宅から通院で問題なし」の発言を受けて、帰ってきたのが25日、実に9日間の入院生活であった。寂しそうな骨折ヤローを置き去りにしたことは、言うまでもない。そんな物につきあっていられるほどヒマではないのである。



今回の事故の総評:
命あっての物種。ホントよく生きてた。人間いつ何時死ぬか分からないものである。

ある人は、未然に防げなかったのが悪いという。確かに少々危ない運転をしていたかもしれないが、それが悪いと言って片づけるのは至極簡単である。本当にそれで良いんだろうか。危険のことをすべて事前に回避できるのだろうか。楽しい事というのはその多くが危険をはらんでいるものである。危ない目にあったからもう行かないなどというようなネガティブな思考は果たして幸せな人生を送るための条件たるとは到底思えない。無理から危険な目に会いに行く必要はないが、偶発的な事故を怖れていては人生は不安の集大成みたいな物に成り下がってしまう。自分は、転んでもただでは起きないという心構えが大事だと思うのである。ていうか、他人に言われるまでもなく、未然に防げなかったことを悔いるのは当たり前のことで、これだけの目にあっても言われなきゃ分からないやつは一生分からないアホだろう。他人の説教はこりごりである。

しかし今回の事故は、完全なる偶発性事故とはよべないし(無論そんな物は存在しない。反省の余地がない事故などないのだ)激しく反省してしかるべきである。転んでもただでは起きないが、同じ事は起こさないよう反省し改められるところは改める。どうも世の中にはこの二つのことが同時に出来ない不器用な人が多すぎるようだが、幸い器用に生まれついた人間ですから、努力したいと思います。皆さんには多大な心配をおかけしました。どうもすいません。




つうかしばらく怖くて車乗れないってばよ!(だめじゃん)


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