夏休みの思い出
---甲府で入院してました--ー


さて、搬送されたのは甲府市内の山梨県立中央病院。山梨県でも屈指の救急病院であるらしい(これまた噂だが)。さっそく検査である。

ドラマ『ER』さながらの雰囲気であーでもないこうかもしれないと言いながらも淡々確実に検査が進んでいく。点滴、採血、触診、レントゲン、CT。さすがに高エネルギー事故、CTでは内臓検査のため造影剤打たれたし、レントゲンにおいては15枚以上も撮影したのであった。(実はその後も入院中に6枚、退院してから東京の病院で5枚と、レントゲン撮られまくりであり、首が治るかどうかよりも被爆していないか真剣に不安である)


結果、頸椎捻挫、腸骨々折、あとシートベルト部の打撲。腸骨の骨折なんて全く自覚症状なしで、これは今でも痛くないのだが、CTで見ると確かに折れている。それよりも首が痛かったし、何より後頭部も大変なことになっているはずである。2時間もあんな目に遭っていたのだ。後頭部が2時間の苦行で痛い、と訴えてタオルを敷いてもらったら、たちどころに痛みはなくなってしまった。タオル一が枚無いために2時間も苦痛を耐えなければならなかったのか。タオルの偉大さを知った瞬間でもあった。タオルを発明した方に心からの敬意と謝意と表し副賞として日帰りぶらり甲府盆地への旅を差し上げたい。うん、まだ少し脳の回線が。


交通事故は何日か経ってから痛みやしびれが出ることも珍しくないので、とりあえず入院である。家族と会社に連絡しなければなるまい。幸い検査の結果も無傷だった一人が精力的に動いてくれたおかげで自分は何一つすることなく済んだ。正直なところ、首の痛みと軽いショックで、そう言った事後処理を自分でしなければならないのは、これはツライなと思っていたので大変助かった。感謝である。しかしなんで無傷?


さて、もう一人の重症患者、運転者であるが、顔面打撲と右足の骨折と膝の皿が割れたということで当然入院、後日手術もすることになって、仲良く二人で山梨ステイとなったのであった。


病院慣れしている自分にとって、入院生活など3度の飯より得意である。そんな立場から言わせてもらうと、山梨県立中央病院は、今までで一番過ごしやすい病院であった。それなりに清潔で、医者も看護士も良い人が多かった。病院を判断する基準は、そのほとんどが医者や看護士の人柄で決まるのだ。技術や施設の規模ではない。近所にあればかかりつけにしたいところであるが、甲府盆地のど真ん中は、悲しいかなとても近所とは言い難いのである。残念!

病院のために甲府に移り住んじゃおうかな斬り!(嘘)




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