夏休みの思い出
---首より痛い後頭部---


さて、無事に救出されたにみえた3人。しかし、苦難はまだまだ続のであった。そんなものは続いてほしくはないのだが、そうはいっても続いてしまうのである。よほど日頃の行いがわるいのであろう。

まず、なんと言っても警察と救急の段取りの悪さ。まぁ交通事故起こしておいて偉そうなことは何一つ言えた立場じゃないつうのは首の痛み以上に痛いほど分かっているのですが、それでもひとこともの申したい。

1:免許証もって無断で急にいなくなる警察

2:現場来てどうしよう?みたいな顔する救急隊員

どこだか分からない山の中で心細く助けを待っていたのに、現場でばたばたされると心細いことこの上ない。あちゃー高エネルギーだなこりゃ。高エネルギーだね。3人とも連れて行っちゃっていいのかな。警察はどこへ行った。いつのまにいなくなってんの。現場に誰か残さなくていいのかね。高エネルギーだからとりあえず全員検査でしょ。いいや連れて行っちゃえ。さぁ乗って。大丈夫かい?首が痛い?この人首が痛いって。じゃあ固定しよう。あれどこいった?あぁあった。はいこれつけて。君の方があっち子の骨折よりやばいかもね。と、こんな感じである。なんか頼りないことこの上ない。こんな高エネルギー事故(惨事)に遭うことは年に一度もないのであろうから仕方がないといえば仕方がないのかもしれない。もちろんこっちはどんな厚遇を受けようとも10年に一度だって願い下げであるのは、言うまでもない。



さて、そんな現場でのガタガタっぷりを乗り越えてなんとか救急車で搬送されることになった。一安心である。そう思った。思いたかったのだが。


「病院までどれくらいですか?」
「うーん、2時間くらいかな」
「Σ(゚Д゚;エーッ! 」


横に寝かされ頭を固定されての峠道2時間である。後頭部が台に固定されているため、その一カ所だけが揺れるたびに衝撃を受け続けるのである。これが2時間も。首の痛みなんかどっかへふっとんでっちまうくらいの痛みである。痛いって訴えてるのに「首動かせないからもうちょっとだから我慢してねー」ってさっき2時間ておっしゃったのにまだ30分しかたってないですよね多分。今まで生きてきた中で3番目に入るくらい辛い出来事であった。


1時間半くらいでついた最寄りの消防署(この一文自体が冗談みたいな話だが)で、救急車2台に別れる。ここの救急隊員はいかにも場慣れしていて、スムーズであり、この時はじめてほっとした。そしてどうやら首が痛いというのは相当危険な状態らしく、しかも高エネルギー(専門用語であろうが、そのとき大変気に入って、頭の中で無限にリフレインしていた。高エネルギー事故。高エネルギー体質。高エネルギー波。無論そんな悠長な事を言ってられる状況ではないのだが、人間というのは苦痛がある程度を越えると脳の回線がずれたりショートしたりダフったりするのであろう)であるから、ものすごい腫れ物にでも触るような扱いを受けた。しかしながら、後頭部の痛みに関しては、訴えるも改善されず、病院に到着するまで苦行は続くのだった。絶対後頭部の方がやばいことになってるってばよ!



なお、冗談みたいな話だが、山梨県の救急対応の速さは日本一であるらしい。調べたわけではないので何とも言えないが。


とどめにひとこと

「昼間だったらヘリコプターだったよ」


工エエェェ(´д`)ェェエエ工工


乗りたかった…(ボソ

タイガイニセイ!┌(`Д´)ノ)゚∀゚ )


戻る/続く